フィリピンのセブ島移住にかかる費用は?実際にコンドミニアムに移住して3年になる筆者が解説

「フィリピンのセブ島に移住を考えているが、実際どのくらいの費用で移住できるか気になる」という方もいらっしゃるでしょう。
セブ島は日本よりも物価が安く、コンドミニアムの高層階や高級なレストランにも行きやすいです。しかし、輸入品や日本食が高価という落とし穴もあります。
本記事では、セブ島に移住して3年経つ筆者が実際にかかった移住費用や生活費を抑えるコツをご紹介します。海外移住に興味がある方はぜひご覧ください。
また、移住に興味がある方で不安な方は一度セブ島に遊びに来るのが良いかもしれません。実際に1週間以上住んでみることで自身がセブ島に合うか判断できます。
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セブ島移住にかかる費用

南国に移住したい方にとって、セブ島移住は選択肢のひとつです。しかし、具体的な移住費用がわからないと移住の一歩を踏み出しにくいでしょう。
以下では、家賃や光熱費、食費など、移住にかかる具体的な費用を解説します。
移住費①家賃
セブ島に移住する場合、滞在場所としてコンドミニアムか一軒家が一般的な選択肢となります。以下ではコンドミニアムと一軒家の家賃をご紹介します。
コンドミニアム
コンドミニアムとは、家具やキッチンが備わっている住居のことを言い、フィリピンの場合、20階建て以上のマンションを指します。
多くのコンドミニアムはプール、ジム、24時間セキュリティといった設備が充実しており、高級感があります。
家賃はエリアや間取り、オーナーにより異なりますが、1ルームの物件で20,000〜40,000ペソ(約50,000〜100,000円)が相場です。以下は具体的なコンドミニアムの相場になるため参考にしてください。
コンドミニアム名 |
広さ |
家賃 |
立地 |
Avida |
ワンルーム |
20,000ペソ~ |
ITパーク |
Solinea |
ワンルーム |
25,000ペソ~ |
ビジネスパーク |
Alcoves |
1LDK |
60,000ペソ~ |
ビジネスパーク |
一軒家
一軒家は、特に家族で移住を考えている方に適した選択でしょう。セブシティー郊外やローカルエリアでは、15,000ペソ(約38,000円)ほどから借りられる物件もあります。
一軒家は広々としたスペースを確保でき、庭付きの物件も多いため、ゆったりとした生活を送りたい方におすすめです。しかし、ローカルエリアでは治安や周辺のインフラ状況に注意が必要です。
セキュリティがしっかりしている高級住宅地にある一軒家は、最低40,000ペソ(約100,000円)程度で借りられます。
移住費②水道光熱費
水道光熱費は、生活のスタイルによって大きく異なります。電気代は特にエアコンの使用頻度に左右され、暑い時期にフル稼働させると月5,000ペソ(約13,000円)以上になることもあります。
水道代は日本に比べて安く、一般家庭では月300〜500ペソ(約800〜1,300円)程度です。ただし、飲料水としては利用できないため、ウォーターサーバーやペットボトルの水を購入する必要があります。
飲料水の費用は月500〜1,000ペソ(約1,300〜2,600円)程度を見込んでおきましょう。
移住費③通信費
通信費は固定Wi-Fiとスマートフォンで試算します。
Wi-Fiの通信費
フィリピンの主要なプロバイダーは2種類でPLDTとGlobeがあり、月々1,500〜2,500ペソ(約3,700〜6,300円)程度です。
複数のプランがあるため、条件を聞きながら契約するようにしましょう。なお、契約してからWi-Fiの設置に1ヶ月以上かかることもあります。
スマートフォンの通信費
スマートフォンの通信費は、プリペイド方式が主流です。月500ペソ(約1,300円)ほどで無制限のデータプランを利用できます。
仕事で頻繁にデータ通信を使う方や、大容量プランを希望する場合でも、月1,000ペソ(約2,500円)程度で十分なサービスを受けられます。
移住費④食費(1日3食)

セブ島では外食が非常に安く、ローカルレストランや屋台で1食100ペソ(約260円)以下で食事ができます。
カレカレやアドボといったフィリピン料理だけでなく、韓国料理やイタリアンなどの選択肢も豊富です。
しかし、日本食レストランや輸入食品を利用すると、月30,000ペソ(約75,000円)を超えることもあります。
自炊を中心にすれば、月10,000〜15,000ペソ(約25,000〜45,000円)ほどに抑えることが可能です。市場に行くと安くて新鮮な食材を購入できます。
移住費⑤交際費
交際費は、個人のライフスタイルにより異なります。ローカルバーや屋台での食事会なら、1回の費用は数百ペソで済みます。
一方、高級レストランやリゾートホテルでの食事となると1回数千ペソかかることもあります。月5,000〜10,000ペソ(約15,000〜25,000円)を目安にすると良いでしょう。
移住費⑥現地の交通費

セブ島で移動する場合、主に3種類あるため以下でご紹介します。
- バイクタクシー
- タクシー
- ジプニー
バイクタクシーの費用
セブ島の交通手段として一般的なバイクタクシーは、短距離の移動に便利で料金も手頃です。
1回の乗車料金は、30〜70ペソ(約80〜180円)程度になります。バイクタクシーには専用のアプリがあり、「Angkas」や「Maxim」などを利用することで、自宅の目の前まで来てくれて、明朗会計なため安全です。
タクシーの費用
タクシーはエアコン付きで快適ですが、距離や渋滞の状況によって料金が変動します。初乗り運賃は40ペソ(約100円)で、一般的な移動距離で100〜300ペソ(約250〜750円)が目安です。
稀にぼったくりもあるため白タクシーには注意しましょう。ぼったくりが不安な方は、Grabタクシーを利用すると、事前に料金を確認できるため安心です。
ジプニーの費用
ジプニーはフィリピンの乗り合いバスで、料金は1回13ペソ(約35円)と非常に安価です。
しかし、ルートが複雑で初めて利用する際は戸惑うかもしれません。また、乗り方や降り方が特殊なため、初めての際は慣れている方と乗車すると良いでしょう。
移住費⑦飛行機代
セブ島と日本を往復する飛行機代は、LCCで25,000〜30,000円程度で済むこともありますが、スターアライアンスでは50,000〜100,000円になることもあります。
長期移住者はプロモーションや早期予約を活用することで、費用を大幅に抑えることができます。
移住費⑧ビザ更新費
フィリピンで長期滞在するためにはビザの更新が必要です。観光ビザの場合、最長36ヶ月まで更新可能と言われており、月額の更新費用は3,000ペソ(約7,500円)程度になります。
就労ビザや学生ビザ、投資ビザなどもあるため、自身に合ったビザを選択しましょう。
移住費⑨学費
家族で移住する場合、子どもの学費も重要なポイントです。セブ島にはインターナショナルスクールが多数あり、年間の学費は80,000〜200,000ペソ(約200,000〜500,000円)が相場です。
ローカルの学校に通わせる場合は、月額数千ペソで済む場合もありますが、授業はタガログ語で行われることもあるため、言語のサポートが必要です。
セブ島移住にかかるトータル費用

セブ島での生活費は、生活スタイルやエリアによって異なりますが以下が大まかな移住にかかる月々の内訳になります。
独身(節約型) |
独身(浪費型) |
4人家族 |
|
家賃 |
20,000ペソ |
60,000ペソ |
50,000ペソ |
水道光熱費 |
5,500ペソ |
5,500ペソ |
11,000ペソ |
通信費 |
2,000ペソ |
3,500ペソ |
3,000ペソ |
食費 |
10,000ペソ |
30,000ペソ |
30,000ペソ |
交際費 |
3,000ペソ |
8,000ペソ |
8,000ペソ |
交通費 |
2,000ペソ |
6,000ペソ |
7,000ペソ |
ビザ更新費 |
3,000ペソ |
3,000ペソ |
12,000ペソ |
学費 |
0ペソ |
0ペソ |
35,000ペソ |
合計 |
45,500ペソ(113,750円) |
116,000ペソ(290,000円) |
156,000ペソ(390,000円) |
移住した初月の場合、飛行機代や敷金・礼金、その他生活に必要な雑費が別途でかかります。
「案外高いかも...」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、自宅にプールやジムがついており、どこかに出かける際は家の目の前までタクシーが来てくれるため、日本よりも住みやすいかもしれません。
セブ島で生活費を抑える方法
上記で紹介した生活費よりもさらに抑えたいという方は、以下を実践することで生活費を抑えられるかもしれません。
- バイクや車など交通手段を購入する
- 外食は日本食を控える
- クレジットカードの海外旅行保険を利用する
- 衣服はローカルで購入する
- 最新のエアコンを利用する
- 独身の場合はシェアハウスに住む
バイクや車など交通手段を購入する
長期で移住する場合、交通費を削減するためには、バイクや中古車を購入するのが効果的です。バイクは10〜15万円、中古車は50万円程度から購入可能です。バイクであれば1年程度で元を取れるでしょう。
外食は日本食を控える
セブ島の日本食レストランは比較的高額です。例えば、牛丼が500ペソ(約1,300円)、ラーメンが450ペソ(約1,200円)程度します。お店にもよりますが、日本よりも質が低いことが多いです。
美味しい日本食を食べたい場合は、自炊するのが無難かもしれません。また、外食する際はフィリピン料理を中心とすることで食費を抑えられます。
クレジットカードの海外旅行保険を利用する
クレジットカード付帯の保険を活用することで、医療費や緊急時の負担を減らせます。クレジットカードにもよりますが、3ヶ月で切れる可能性もあるため、期間を確認しましょう。
また、どこまで保険が利くかも確認しておくと良いでしょう。
衣服はローカルで購入する
ユニクロやh&mなど、日本よりも高い傾向にあるため、衣服や靴を購入する際はローカルのマーケットを利用すると良いでしょう。
例えば、ローカルのコロンマーケットでは服を50ペソ(約130円)、靴を300ペソ(約750円)程度で購入できるためお得です。
コロンマーケットの場所は以下になります。
最新のエアコンを利用する
セブ島のコンドミニアムに住むと古いエアコンがそのまま設置されていることが多々あります。古いエアコンの場合、電気代が高く、効きが悪い可能性があります。
そのため、初期投資は必要ですが新しい省エネ型エアコンを導入することで結果的に節約に繋がるでしょう。
独身の場合はシェアハウスに住む
立地の良いコンドミニアムに住む場合、最低でも家賃が20,000ペソ(約50,000円)、光熱費が5,500ペソ(約14,000円)、Wi-Fi代が1,500ペソ(約3,800円)程度かかり、総額は27,000ペソ(約67,500円)になります。
しかし、セブ島の日本人シェアハウスに住む場合、15,000ペソ(約40,000円)で住むことが可能です。共同生活ですが、他の宿泊者も多く、友達もたくさんできるためおすすめです。
セブ島のシェアハウスはゲストハウスを兼用している場所もあります。
「フィリピンセブ島のゲストハウスはぶっちゃけどうなの?日本人経営のゲストハウスも紹介」ではシェアハウス&ゲストハウスも紹介しているため参考にしてください。
セブ島移住のメリット

セブ島は日本に住むのと異なったメリットがたくさんあります。セブ島に移住することで生活の質が上がるメリットもあるため、以下で確認してください。
熱帯性気候で1年中暖かい
セブ島は年間を通じて25〜32℃なため、冬の寒さに悩まされることが一切ありません。毎日半袖半ズボンで海に入れる気候です。
またセブ島は花粉がないため、花粉の時期だけ移住するという方法も良いかもしれません。
セブ島は比較的治安がいい
セブ島はフィリピンの中でも治安が良いとされており、外務省安全ホームページでは危険度レベル1に指定されています。夜中でも配車アプリを利用できることから安全に移動することも可能でしょう。
日本から近くて時差が1時間
セブ島は日本から飛行機で約4〜5時間とアクセスが良く、時差も1時間しかありません。そのため、日本との連絡や仕事もスムーズで、友人や家族とも気軽にコミュニケーションを取れます。
時差がほとんどないため、仕事に支障をきたすこともないでしょう。
フレンドリーで親日が多い
セブ島に在住しているフィリピン人はフレンドリーで、親日的な文化が根付いています。日本人を見ると優しく声をかけてくれることが多く、英語が話せなくても親切に対応してもらえることがほとんどです。
また、日本の文化やアニメに詳しい現地の人も多く、交流を楽しめるでしょう。
お手伝いやドライバーを気軽に雇える
セブ島では、家事や子どもの世話を手伝ってくれる「ヘルパー」や専属のドライバーを雇うことが可能です。
週5日勤務のヘルパーの月給は10,000ペソ(約25,000円)程度と、日本と比べて非常に手頃です。また、ドライバーも月15,000ペソ(約37,500円)程度から雇うことが可能です。
家事や運転の負担を軽減し快適に背地活を送ることができます。
セブ島移住のデメリット
セブ島に移住する際はメリット以外にもデメリットがあるため以下で確認しておきましょう。
インフラが完全に整っていない
セブ島では、一部のエリアで電力供給が不安定だったり、水道インフラが十分でなかったりすることがあります。
停電は特に雨季に発生しやすく、緊急時には発電機を使うことも必要です。また、インターネットが日本ほど速くないため、リモートワークを予定している場合は通信環境を慎重に選ぶ必要があります。
慣れるまでは生活にストレスがかかるかもしれない
異文化や新しい環境に慣れるまで、言語の壁やローカルの習慣に戸惑うことがあります。
特に公共交通機関や行政手続きのシステムは、日本と異なるため、初めての方にはストレスを感じる場合もあるでしょう。
時間がかかる手続きやフィリピン人の曖昧な対応に対する忍耐力が求められます。
実際にセブ島に移住した方の声

セブ島移住は良い面もありますが、悪い面もあるため、実際に移住した人の意見を参考に移住を検討してみてください。
40代・男性
家族で移住しましたが、セブ島の生活は予想以上に快適でした。特に家事を手伝ってくれるヘルパーさんがいてくれることで、ストレスなく過ごせています。
30代・女性
最初はジプニーやバイクタクシーの使い方に苦労しましたが、慣れると生活が楽になりました。また、日本よりも時間の流れがゆっくりしており、人間関係のストレスがないため、リラックスした気持ちで暮らせています。
20代・女性
日本と比べてゴミ収集が不十分で、一部のエリアでは衛生環境が良くないことがあります。飲み水も安全ではないので、ウォーターサーバーを利用する必要があります。慣れるまで少し不安でしたが、3ヶ月もすれば慣れたため今は問題なく暮らしています。
まずは体験移住をすると良いかもしれない!

セブ島への移住は、日本と異なる文化や生活スタイルを楽しめる魅力的な選択肢です。家賃や食費が安く、温暖な気候やフレンドリーな人々に囲まれて快適な生活を送ることができるでしょう。
しかし、インフラや行政手続きなど、デメリットにも目を向け、現地での生活に対する十分な準備が必要です。本記事を参考に、セブ島移住をご検討ください。
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