セブ島から行けるカオハガン島への行き方!現地で体験する島民の暮らしと観光情報
セブ島の「何もなくても豊かな島」と呼ばれているカオハガン島をご存知でしょうか?
カオハガン島は、マクタン島からボートで約30分で着く、東京ドーム1個分の小さな有人島です。島のオーナーが日本人なので、日本人観光客にとても人気があります。
今回はセブ島に滞在して5年、カオハガン島に数えきれないほど行ったことがある筆者が以下について詳しく解説します。
- カオハガン島の魅力
- 週末だけでも行けるおすすめツアーと過ごし方
- 絶対買うべき島の人気お土産ベスト3
セブ島には7,000以上の島がありますが、その中でも島民とふれ合ったり、現地の文化を体験したりしたい方には特におすすめの島です。ぜひ参考にしてみてください。
セブのカオハガン島の基本情報
以下ではセブ島にあるカオハガン島の基本情報を紹介します。
セブ島の北東に位置する小さな島『カオハガン島』
カオハガン島は、セブ島の北東に位置し、珊瑚礁に囲まれている約5万平方メートルの島です。2024年現在、約700人の島民が暮らしており、フィリピンの昔ながらの生活様式が残る貴重な場所として観光客から人気があります。
島には住民が暮らす居住区、観光客が宿泊できるエリア、アイランドホッピングで利用できるビーチエリアに分かれています。
カオハガン島への行き方
カオハガン島はマクタン島の港からボートで約30分の距離です。
個人で船を手配することも可能ですが、周りにはヒルトゥガン島やナルスアン島など、アイランドホッピングで訪れる有名な島がいくつもあるので、ツアーで島をまわるのがおすすめです。
ツアーに参加することで、ホテルからの送迎や手配、ランチなどが含まれているので、便利に、安心して島の観光を楽しめます。
カオハガン島の魅力
セブ島にはオスロブやカワサン滝など有名な観光地がたくさんありますが、カオハガン島にも魅力がたくさんあります。以下はカオハガン島の魅力を紹介します。
何もなくて豊かな島と呼ばれる
カオハガン島には、大型リゾートやショッピングモールはありません。水道も通っていないので生活用水は雨水を使い、夜間以外は電気を使わないのが日常です。その「何もない」環境こそが、島の最大の魅力です。
生活スタイルは原始的で一見すると不便に感じられますが、島民たちはみんなあふれる笑顔で暮らしています。ありのままの自然と共に生きる島民の暮らしに触れることで、日本では忘れかけていた本当の豊かさを感じることができます。
島のオーナーは日本人
カオハガン島のオーナーは日本人です。幼い頃から海が大好きだったという崎山克彦氏が約30年前に島を購入しオーナーとなりました。崎山氏は出版社の講談社に勤めながら世界各国を周り、本を出版していました。カオハガン島の本も出しています。
崎山氏は、学校がなかった島に学校を作り、収入源がなかった島でキルトを作り販売できるようにし、カオハガン島の発展に大きく携わりました。
現在は運営自体を引退していますが、経済成長よりも自然と共にある島民の暮らしを1番に考えながら、島の環境保護と持続可能な観光に力を入れています。
カオハガン島の島民はフィリピンの言語であるタガログ語を話しますが、島には日本人スタッフもいるので、言葉が通じず困ったときも安心です。英語や現地語がわからなくても、日本語でカオハガン島やセブ島の情報を聞けるので、日本人が気軽に行ける島といえます。
たくさんの魚が泳ぐ海でシュノーケリング
カオハガン島周辺は遠浅の海が広がっているため、シュノーケリングには向いていません。しかし、島からボートに乗って数分の場所に海洋保護区に指定されているシュノーケリングスポットがあるので、そこでシュノーケリングを楽しめます。
カオハガン島の海は、船の上からでも海の底が見えるほど透明で綺麗です。サンゴ礁保護区になっているため、海底に広がるサンゴや、そこに暮らす黒や黄色など日本では珍しい魚たちを見ることができます。
島民との交流
フレンドリーな島民との交流は、カオハガン島ならではの体験です。島には唯一小さな小学校があります。中学生以上になると、島の外の学校に通ったり、セブにある全寮制の高校に通ったりするので、昼間の島で遊んでいる子どもたちのほとんどは小学生以下です。
観光客が多く訪れるためか、子どもたちは非常に人懐こく、笑顔で出迎えてくれます。手をつないで島を案内してくれたり、バスケットボールコートで一緒にバスケットボールをしてくれたりもします。
セブ島とはまったく違った雰囲気のカオハガン島は、異文化を体験するのにおすすめの場所です。
宿泊もできる
カオハガン島に長く滞在してみたい方は宿泊するのもおすすめです。島には「カオハガン・ハウス」と呼ばれる宿泊施設があります。かやぶき屋根の建物は南国らしさにあふれた外観で、アットホームな雰囲気が特徴です。
夜には明かりの少ない島だからこそ見える、満天の夜空を眺めることができます。
カオハガン島の名物土産
カオハガン島には島民が手作りした唯一無二のお土産があります。島に行った際はのぞいて見てください。
カオハガンキルト
島の女性たちが丁寧に手作りしたキルトは、カオハガン島の代表的なお土産です。一点一点デザインが異なり、島の思い出を形に残せます。
キルトそのものはもちろん、カオハガン・キルトと同じデザインを使用したTシャツやマット、コースターなどもあります。手作りで唯一無二のグッズを、ぜひゲットしてみてください。
ココナッツオイル
島で採れたてのココナッツを使用したオイルを購入できます。ココナッツオイルには脂肪燃焼、免疫力アップ、抗菌作用だけでなく、認知症やアレルギーの症状軽減が期待されるなど、健康や美容に嬉しい効果があります。
また、ココナッツオイル作りを体験することができ、自分で作ったオイルをお土産として持ち帰れるので、島の思い出作りとしてもおすすめです。
アクセサリー
カオハガン島では、天然の折れたサンゴを使ったアクセサリー作りが体験できます。好きな南国ビーズを組み合わせて、オリジナルネックレスやブレスレットが1つ300ペソから体験可能です。小さなお子様でも楽しめます。
カオハガン島に行くならツアーがおすすめ
カオハガン島を訪れるなら、近くの島を巡ることができるアイランドホッピングツアーの利用がおすすめです。ツアーのメリットや、おすすめのスケジュールを紹介するのでぜひ参考にしてください。
ツアーのメリット
ツアーを予約する最大のメリットは、旅のあらゆる面倒な手続きをツアー会社に任せられることです。宿泊施設から港までの送迎、船やランチの予約、アクティビティの手配など、全てお任せできるので、島の魅力を楽しむことだけに集中できます。
多くのツアーにはガイドが付いているため、島の文化や自然を深く理解できます。中には、思い出づくりをサポートするカメラの貸し出しサービスが付いているツアーもあり、素敵な瞬間を逃さずに記録できます。
また、予期せぬトラブルが発生しても、現地ガイドが臨機応変に対応してくれるので安心です。
そして費用が明確で追加料金の心配がないため、予算管理がしやすくなります。意外かもしれませんが、個人で全てを手配するよりもツアーの方が安く済むケースも多いです。
カオハガン島ツアーのスケジュール
カオハガン島に行くなら、ついでに他の島を一緒に回るアイランドホッピングがおすすめです。異なる島の雰囲気やアクティビティを一度に楽しめます。
以下ではアイランドホッピングで人気の「カオハガン島」と「ナルスアン島」をボートで回る1日のスケジュールを紹介します。
09:00 | 宿泊ホテルへお迎え |
10:00 | マクタン島の港出発 |
10:30 | ナルスアン島到着(海洋保護区でのシュノーケリング) |
11:30 | ナルスアン島出発 |
12:30 | カオハガン島到着(ランチでBBQ) |
13:00 | カオハガン島散策(マリンアクティビティや島民と交流) |
14:00 | カオハガン島出発 |
15:00 | マクタン島の港到着 |
16:00 | 宿泊ホテル到着 |
カオハガン島の注意事項
カオハガン島に行く際の注意点をまとめました。
飲食物の持ち込みは禁止
カオハガン島に行く際は、お菓子やジュースなどの飲み物、食べ物を持って行けません。これは島のきれいな自然を守るための大切なルールです。
しかし、カオハガン島にはおいしい食事が食べられる場所があるので、お腹が空いたり喉が渇いたりしたら、島内で買えるので心配ありません。島の新鮮な料理を味わえるのも、旅の楽しみの1つです。
日焼け止めは環境に良いものを
カオハガン島に限らず、海ではサンゴ礁を守るため、環境に優しい日焼け止めの使用が推奨されています。
セブ島の多くのお店で海に優しい成分の日焼け止めが売られているので、現地での購入をおすすめします。日本よりも高いSPFで、強い紫外線から肌を守ってくれるので海に遊びに行く際の日焼け止めは必須です。
持ち物は必要最低限に
目の前に綺麗な海が広がると気が緩みがちですが、観光客を狙った置き引きには注意が必要です。必要のない貴重品はなるべくホテルに置いてくるのが安全です。
また、車の送迎に加え、ボートに乗り降りする際、忘れ物をするケースがあるので注意しましょう。
貝など自然のものは持ち帰らない
カオハガン島の自然を守るため、貝殻やサンゴなどの持ち帰りは禁止されています。美しい自然は現地で楽しみ、写真で思い出を残しましょう。
カオハガン島周辺の島
カオハガン島の周辺には、アイランドホッピングで訪れやすく、違う魅力を持った島がたくさんあります。今回は数ある島の中でも観光客が訪れやすい人気のある島を4つ紹介します。
パンダノン島
パンダノン島はマクタン島から船で約1時間ほどの位置にあります。美しいビーチや大自然が人気のスポットで、景色の美しさから「天国に一番近い島」と呼ばれています。
ヒルトゥガン島
ヒルトゥガン島はマクタン島から船で約30分ほどの離島です。海洋保護区に指定されているので、カラフルなウミウシ、クマノミ、美しい珊瑚礁を観察できます。
島の周りは水深5メートルほどなので、シュノーケリングやスキューバダイビングのポイントとしても人気の場所です。
ソルパ島
ソルパ島は魚があまり泳いでいないので、シュノーケリングには向いていませんが、腰まで浸かって綺麗な海をのんびり眺めたり、観光客が少ない穴場のスポットなので人目を気にせずお気に入りの写真を撮ったりして楽しめます。
ナルスアン島
ナルスアン島は、海洋保護区に指定されているシュノーケリングスポットで遊泳できる島です。また、長い桟橋があり、写真映えスポットとしても人気が高いです。
無人島ですが、レストランやカフェ&バー、コテージなどもあるのでゆったりと過ごせるでしょう、
ボホール島
島の半分が大理石でできたボホール島はセブ島からフェリーで2時間、セブ島とは一味違った雰囲気を楽しむことができる場所です。
「チョコレートヒルズ」をはじめ、ボホール島に生息する大きな目が特徴の世界で最も小さな霊長類「ターシャ」、フィリピン最古級のカトリック教会「バクラヨン教会」など神聖な一面を持つボホール島は、フィリピンでも屈指の人気観光スポットです。
まとめ
今回はカオハガン島の魅力について紹介しました。
カオハガン島は、「何もなくて豊かな島」と言われているように、生活に必要以上の贅沢はありません。ただ、そんな暮らしから私たち日本人が学ぶことはたくさんあるでしょう。
美しいビーチだけでなく、心のこもった手作りのお土産、島民の温かい笑顔から、私たちが忘れかけていた本当の幸せを考えるきっかけになるはずです。日本人オーナーの崎山氏が作り上げたカオハガン島の魅力をぜひ感じに行きましょう。
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